看護師にとって英語は有用なスキルの一つではあるものの、国内では活用する機会があまりないことを嘆く人は多いはずです。英語が堪能なのが自分の特技だと感じている人にとって、英語を生かせる職場で働きたいと希望するのはもっともなことでしょう。しかし、医療現場や介護現場ではなかなかその機会に恵まれないため、外国人看護師が日本に参入しているように、海外で働く可能性を探ってみる必要があります。

看護師の職場として臨床現場以外にも目を向けると、医療系の企業がおすすめです。企業では外国人対応ができる人材に対してニーズが高い場合が多く、活躍できる職場を見つけられる可能性があります。典型的なパターンは、世界的に市場を展開している大手の医療メーカーです。日本における医薬品や医療機器の水準は世界でも高く、各先進国や発展途上国に市場を持っていたり、工場を設置したりしているメーカーは少なくありません。市場を拡大しているグローバルな医療関係の企業にとって、切実なのは医療の知識を持っている人材の確保であり、看護師はその点で重宝されます。現場で実際に医薬品を投与したり、医療機器を使用したりするだけでなく、医師のサポートとして器具出しなどにも関わることから、企業にとっては魅力的な人材と言えるでしょう。しかも、外国人対応ができる英語力がある場合は、海外でマーケティング活動を行うための主力として大きな期待が持てるからです。

このような理由から、語学が堪能な看護師がグローバルな活躍を目指すなら、海外進出している大手企業に注目するべきなのです。得意な英語を活かしたい場合は、思い切った転職も検討してみましょう。